動脈硬化指数

「動脈硬化指数」とは、血管が厚く硬くなり血液の通り道が狭くなるなどのリスクがどれほどあるかを示す数値で、
総コレステロールとHDLコレステロールの数値から算出できます。
動脈硬化指数は、総コレステロール値やLDLコレステロール値と同様に、コレステロール対策をする上で知っておくべき指数なのです。

 

動脈硬化指数に関係する危険因子
動脈硬化指数の関係する危険因子には、さまざまなものがあります。
主に挙げられるものを紹介しましょう。
 ・LDLコレステロール
 ・年齢
 ・運動不足
 ・ストレス など
これらの危険因子は、総コレステロール値の上昇や、HDLコレステロール値の低下につながります。
その結果、動脈硬化指数も上昇する可能性があります。
しかし、普段の生活で改善をすることで避けられることもあります。
いま問題がある項目はないか考えてみましょう。

 

動脈硬化指数の算出方法と基準値
「動脈硬化指数」は、 (総コレステロール-HDLコレステロール)÷HDLコレステロール で算出されます。
動脈硬化指数の基準値は3.0未満と言われることがあります。
3.0より低ければ血管のリスクが低い状態、3.0以上5.0未満は要注意、5.0以上はリスクが高い状態と言えます。

動脈硬化指数 状態
3.0未満 リスクが低い
3.0以上5.0未満 要注意
5.0以上
リスクが高い

 

5.0以上のまたは要注意の範囲の方も、体調に不安がある場合は、なるべく早くご相談下さい。

 

動脈硬化指数を下げる方法は?
動脈硬化指数を下げるためには、総コレステロール値を減らし、HDLコレステロール値を上げることが重要です。
そのために、まずは総コレステロールのうちのLDLコレステロールの数値に影響を与えやすい食生活を見直すのが良いでしょう。
例えば、肉の白い部分や鶏皮、バター、生クリームに含まれる飽和脂肪酸は、LDLコレステロール値を上昇させるといわれているので、なるべく避けるようにしてください。
反対に、野菜や海藻に含まれる食物繊維や青魚に含まれる不飽和脂肪酸は、LDLコレステロールの抑制が期待できるため、積極的に接種しましょう。
また、増えすぎたLDLコレステロールを回収するHDLコレステロールは、喫煙や運動不足によって減少すると言われています。
動脈硬化指数を下げるためには、適度な運動を習慣づけ、喫煙している方は禁煙するようにしてください。

 

生活習慣を見直して、動脈硬化指数を下げよう!
動脈硬化指数は、総コレステロールとHDLコレステロールの数値から算出できる数値で、血管のリスクの高さを示す指標です。
動脈硬化指数が高いと血管のリスクも高いと言えますので、数値を上げないように、普段から健康的な食生活を意識して、適度な運動を取り入れましょう。


2023年10月15日